おんぱく写真部レポート
「長良川おんぱく2016」第3回目はとある晴れた金曜日。岐阜市の古い町金華にたたずむ築130年の町屋にある、ORGAN活版印刷で開催されました!お隣福井県から遥々参加された、可愛い男女のおふたりは、同じ会社ということで和気藹々とした雰囲気の中スタート。← 先生の香文(かふみ)さん。明るくひょうきんで、皆さん出だしからリラックスしたご様子。
・会社用なのか個人用なのか・文字の大きさはどれくらいか・住所やメールアドレスを入れるのか・柄や全体のバランスはどんな具合かなどなど、過去に作られた方の名刺を参考にしながら、「あ、これ可愛いね」、「このデザイン個性があっていいね」など、会話も弾みます。
一文字一文字を、膨大な活字から探し出す作業です。これが大変!小さい上に文字が反転し、ひらがな、漢字、アルファベットなど種類も多くて、必死に目を凝らして見つけ出します。「あったー!!!」と感動の声が聞こえます。
細いプレート状の柄や、← こんな、◇や◯、★や!マークまで数多く選べて、悩みまくります。ちなみに活版の世界は、元々中国で木の素材から始まり、ドイツに渡り鉛素材のものが、全国各地に広まったそうです。【三大発明】の一つですって!知らなかった・・・
下の行から組んでいきます。「込め物(こめもの)」と言われる様々なサイズの詰め物を入れ、名刺サイズに隙間を埋めていきます。慣れていないと、ドミノ倒しみたいにダダダっと倒れてしまい難しそうです。左手で支えながら、右手で入れ込み・・・(手がツリそうですね(汗))
「組むときのカチカチという音がいいよね」なんて会話をしながら・・・ここまで約3時間ほど集中して作業は続けられ、「活字を組む」ところまで完成!
頭をいっぱい使ったら・・・糖分を欲するもの。皆さんの目が輝きます!(なんと、取材班の私の分まで用意してくださり、泣ける・・・)いっただきま〜〜〜す♪ほど近い【長崎屋本店 味噌松風】というお店の、カステラ風お菓子。モッチリとして、ほんのり味噌風味で食べ応えがあります。なんて美味しい!お供の「万能茶」は、どくだみや柿の葉などがブレンドされ、お菓子に合います。
組んだ活字を固定するため、長方形の枠(チェイス)の中の隙間を埋め、ジャッキを締め圧をかけタテヨコを絞めていきます。この絞め方が緩かったり絞めすぎたりすると、動かした時にバラバラっと崩れてしまいます。プロの技ですね。
好きな色をチョイスし、印刷スタート!色は複数を混ぜ(調色)、作ることもできます。美濃手漉き和紙25枚、洋紙25枚の計50枚に、このレトロな機会で一枚一枚丁寧に刷っていきます。「美濃和紙楽しーーー!」と叫びながら、それぞれ違った紙の風合いを堪能されていました。(玉ねぎの皮入りというのもあって、面白い!)
(休憩入れて)約5時間の作業の末に、オリジナル名刺が完成しました!とても素敵な名刺ですね〜♪【おふたりの感想】*流れは分かってたが、実際に触ってみるって大事だな〜と思いました!*美濃和紙の良さを改めて感じました!*最初は活字が見つからず辛かったけど、組み出すと楽しかった!などなど。読んでいて気になった方!是非、一度体験してみませんか?想像以上の感動を味わうことができますよ!(野村)