おんぱく写真部レポート
2016年10月21日卑弥呼に反旗を翻した謎の王国「狗奴国」その狗奴国の誕生につながる最初の王「岐阜説」こそが日本の起源だと言います。どんな秘密が聞けるのでしょうか?ドキドキワクワクなプログラムの始まりです!
まずは案内人の鷲見さんと戸田さんから岐阜のつたえ話「三社ものがたり」のお話です。伊奈波神社の「イニシキイリヒコノミコ」金神社の「ヌノシヒメノミコト」橿森神社の「イチハヤオノミコト」この3神は親子です。この物語をアニメで映像化している案内人。まずは参加者皆さんでDVDをみて基礎知識を学びます。(ちなみにこのDVDは2年前に完成し岐阜市内の小学校に配布しているそうです。)
このプログラムの目玉は歴史博士である赤塚次郎先生。赤塚先生は愛知県埋蔵文化財センターに勤務されていました。
スライドを使って解説が始まりました。岐阜って2000年前はどうだったの?東海地方はどんな姿だったの?金華山を中心にしたこの峰は?瑞龍寺山頂遺跡って?そんなお話しがどんどん出てきて気分はもう2000年前にタイムスリップ。
座学がおわり、いよいよ現地へ案内人を先頭に水道山に登ります
赤塚先生も参加者と談笑しながら和気藹々
途中の立て看板に目が留まります。
どんどん山道を登っていくと開けた場所が。「あった!ここだ!」歓声があがります。参加者も赤塚先生も山頂遺跡の王墓の場所を指さします。山道の疲れなど吹き飛んでしまったようです。
赤塚先生の現地での解説が始まりました。参加者のみなさん、とても真剣に耳を傾けています。狗奴国を知ることは岐阜の成り立ちを知ることなんだと。そして日本、世界を知ることでもあるそんな風に感じました。
弥生時代は偉い人が王になったわけではないのだそうです。その土地を守れる若い勇者がなったのだそうです。弥生時代末期は天変地異が世界を襲いました。洪水や大雨からこの土地を守る王が岐阜にはいたのです。そう、ここに眠っている王はそういう王なのです。赤塚先生の熱弁は続きます。
いろんな疑問、質問が飛び交います。謎が多い狗奴国。話は岐阜全土の遺跡まで広がります。
弥生時代末期の瑞龍寺山頂遺跡。太古のロマンへの旅も終了です。参加者の胸にそれぞれの思いがこみ上げたプログラムとなりました。岐阜ってすごい。この地への思いがますます深くなりました。まずは三社参りをして赤塚先生の本を読もうと心に誓った写真部員でした。参加者のみなさんもそんな気持ちだったのではないでしょうか?(019 キムラヨーコ)