長良川おんぱく2016

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おんぱく写真部レポート

音楽って、空気を震わせるんだ!

結界を切り開くようなハッとする篠笛の音色は、当たり前といえば当たり前かもしれないですが「音が空気を震わして伝わる」ということを思い起こさせてくれました。場の空気、という意味の「空気」が変わります。

動画も撮影したのですが、1音なのに層をもったような笛の音は、やっぱり生で聞かないと良さが伝わりません。

今回は、まったくの初心者でも篠笛を吹けるよう手ほどきしていただけて、豪華ホテルランチも楽しめる企画です。

講師は、佐藤 マサミさん。2016年に岐阜国際音楽祭で1位を獲得した方です。
35年前に篠笛の音色のとりこになり、それ以来篠笛が生活の一部に。

そして、マサミさんの妹であり弟子でもある、鳥海よしみさんと、藤本きよみさん。


3姉妹による笛の演奏からプログラムがはじまりました。
誰もが知っている名曲ばかり。


窓の外のうららかな長良川を背景に、素敵な時間がはじまります。

笛の楽譜は、すべて数字と〇印。まるで暗号です。

え…これを終わりまでに理解できるようになるの!?と驚きですが、数字がドレミに対応しているので、わかってくれば難しくありません。

この「ドレミに対応している」ということこそが、今回使う「みさと笛」の特徴です。

伝統芸能で使われてきた篠笛は、奏者が竹やぶから竹をとってきて手作りすることも多い楽器で、使う竹の太さや奏者によって音が異なり、味わいとなっていました。
けれど現代人になじみ深いドレミでかかれた童謡や西洋音楽などを合奏しようとすると、まったく音階があいません。
そこで現代人が気軽に篠笛をはじめられるよう、安価でドレミに対応した篠笛として開発されたのが「みさと笛」です。古来の篠笛にはない、裏側の穴があいているのが特徴です。
「みさと笛」ができて以来、初心者でも篠笛をはじめやすくなりました。

老舗旅館 十八楼「時季の蔵」の贅沢ランチ

腹が減っては…なんとやら、で、実際にならう前に、まずは古い蔵を改装したホテルレストランでランチをいただきます。撮影班の私は、同行していませんが、どのお料理も凝った美味しいものだったそう。
参加者同士も、ここでわきあいあいと少し空気が和んだようです。

練習用は、水道管をアレンジした、安価な笛をお借りして

私も練習用の笛をお借りしました。
楽譜も、今回吹くものはシンプルです。

先生方が持っていらっしゃる竹の笛は、湿気や衝撃で割れることもあるのですが、プラスチックならば初心者にも取扱いが安心です。この笛(みなさんは黒いものでしたが)、3000円以下と安価なので最後にみなさん、こぞって買っていました。

まずはペットボトルの口をふいて「ブォオオ」と鳴らす練習からはじめます。
その口が作れたら、笛も同じ要領。

…なのですが、最初が難しい。ちょっとにっこりしたような口で、長く均一に。
やっているうちに出せるようになるのですが、のどが渇いて来たり肺が疲れてきたりしてちょっと休憩してから戻ると、もう音が出せなくなっています。


草笛をうまく吹こうとやっきになっていた子どもの頃を思い出します。
うまく音が出ると、またいっそう躍起になって、みんな「ぴぉおお~」「プ、プゥオオ~」と音を出しています。

先生方も丁寧に教えてくださいます。

みんなで合奏。最初は音を出すのすら難しかったみなさんの音があった瞬間は、みんなの目が「あっ!」と輝くのがわかりました。

けれど、
疲れてくるので、休憩を兼ねて先生がもう一度実演してくださるのを聞いたら。

体験したあとでは、まったく違って聞こえます。

私なんて音が出ただけで喜んでいましたけど、「表現する」ことまでを含めて演奏なんだな、と。先生が音に心を乗せて響かせていらっしゃることが、素人の私にもわかりました。

 景色のよい山や川に行って吹いてみたい、という声も聞かれました。
「篠笛の音色は、不思議と日本人の心に響きますね」と先生。
シンプルでかさばらない篠笛は、何か楽器を始めたい人にもおすすめです。

〔奥村〕

プログラム詳細:
日本古来の篠笛演奏体験&贅沢ランチ